seek for sounds, step into forms...

* * * * * 色とともに生きる共感覚者から * * * * *

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彩られたエネルギーの行方

何とも急ぎ足な季節の移り変わりについていけない、そんな自分にふと気付くことがある。
なぜにこんなに秋めいてしまったのか、と去り行く暑さに寂しさを隠し切れず人知れず涙する。
思えば、今年の春は春で桜の散り行く様が愛おしくて仕事中に訳もなく泣いていたのでしたわ。
季節の変わり目の著しい日本に生まれたことにどことなく感謝を捧げつつも、切なさを覚える。
心はもうとっくに冬の色を求めて逃避行まで始めてしまったというのに、感覚の色は足が遅い。

体が暑さについて来ない、そんなことを嫌ほど感じていたかと思えば今度は涼しさに泣くのね。
絶え間なく私を包囲してくれた片頭痛の色彩から、段々と何かが抜け落ちてゆくのに気付く。
ああ、そうだった、私の体温にも、頭を覆う熱にも共感覚はあったのか?あまりに自然な姿。
涙がぽろぽろと頬をつたうのが我が事だと一瞬失念してしまうほどに、季節の変化は恐れ多い。
気温の変化と共に夏の色がどこかにさらわれて行く。どうしよう、助けなきゃと色を追い掛ける。

まるで子どもじゃないの、と思いつつも、この感性は自分の中で生き続けるのだと時に思う。
元来夏など嫌いな私が、暑さに感じた共感覚を愛おしく思うのは何の効果でありましょう?
この一年の間に、自分があまりに速いスピードで道を走り続けたからかしらん。きっとそうさ。
記憶の粒を一つ一つ探り出し、懸命に積み上げてきたから?それもそうであるのに間違いなく。
あっという間なのに、これまでないほどの数々の挑戦にエネルギーを費やしたことも然り。

進歩や成長、なんてきれい事には収めたくないほどの苦悩、いつだって忘れやしないだろう。
厳密には片頭痛の誤診に遭ったとは言うものの、共感覚者としての責め苦の方が大きかった、
と今になって振り返るのはなぜにだね?やはり、私は色と形に包囲された人間なのだろうか?
私個人にとって、共感覚は人生の喜びを体現する知覚現象で、色や形や音はそれの材料。
"時間"といういわく言い難い料理人がそれを調理して私の口に運んでいるようなものだ。

時として他者には理解され難い誤診ではあるが、はて、これを私は理解されたいのだろうか?
実に傲慢な問いなのだが、答えは尚のことそうだろう。どこかでわかられたくはないのだから。
体験者でもなければわかるまい。苦悩は決して宝物ではないというものの、ゴミでもない。
そこにあった必然、と。今となってはそうとみなす外ないのだろう。偶然もそこにはあれど、
セレンディップとはそんなに重苦しいものでもないはずさ。でも、軽々しく苦痛を取り扱うと危険よ!

季節の変化を優しく撫でてやりたい子どものような心もあらば、苦悩を語る心もここにあり。
かくして我が人生は複雑怪奇な色模様で覆われていくのでありますが、それでよいのだね?
共感覚との名を持つ島の上に、数々の記憶が群れを成して、音を立てて自己を積み上げていく。
誰が設計したか知らぬが、あまりに合理的なそのアーバン・デザインに思わず敬服してしまう。
神経系の成し得るテクノロジーが、偶発性の美学とタッグを組んで一期一会のコラボレーション。

数知れず崩壊を繰り返した細胞の群れに労をねぎらいつつ、明日の風に目を向けてみよう。
その複雑系都市は何色に塗られてゆくのか、しばし眺めることにしてもよいではないか!
老いた何者かが子どもに声を掛ける。また桜も咲くことだろう、夏も再び到来するだろう、と。
繰り返し同じことが起こると単に信じられないその子どもは恐れを抱きつつも、言葉を懐にしまう。
緋色の針が青鈍のもやに消える。彼等のような痛みのある限り、私は生き続けているのだった。

それは覆われて
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  1. 2008/08/23(土) 08:16:24|
  2. らせん と じかん
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178773

Author:178773
ある共感覚者のひとりごと。

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