seek for sounds, step into forms...

* * * * * 色とともに生きる共感覚者から * * * * *

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体験へ立ち返るとき

日常的に見る色彩を"空間的なもの"として感じる人は、世界にどれほど居るのだろうか?
この問いが"共感覚的"なのか、はたまたそうでないのか正直なところ良く判らないでいる。
では、視覚世界の見え方とは果たして固有なものなのかと問えば、これの答えは明白だ。
共有されているという前提の下でなければ産業構造自体が成立しないこともあるだろうし、
逆に個性が無ければヒトの営みも機械的で面白くない。両者の駆け引きがモノを創っている。

形態・色彩のいずれに関しても言えるが、社会的に通用する指標というのは便利でも在り、
同時に不便でも在るはず。「これこれの色彩の部材をどれどれの大きさで加工すると美しい」
などと一デザイナーが主張したとしても、他者の脳細胞達は首を縦に振らないかもしれない。
「センスが良い」と世間一般に言われるのは、「常識的な美」に関する話だけなのだろうか。
一方で活躍する"主観的な美"、これの出番は果たしてどこに来るのか?疑問は尽きない。

私見を述べるなら、ヒトの感性に含まれるのは決して一つのコンセプトだけではないと思う。
共感覚者としての考えも当然あろうが、一般ピーポー寄りのアイディアだって皆無ではない。
加えて文字等の2次元平面の知覚が他者と違うこともあるので、どれが絶対とも言えない。
幾つかの要素が複合的に混ざり合うことで、初めて私個人の知覚があるということになる。
日常的には、無意識のうちに可能な限り"演じ分けている"といった感じの印象を受ける。

文字認知に関して言えば、私の場合には物理的な痛み以外に然したる"自己表出"がなく、
他者に対して「障害」というイメージを与えないらしい。代替手段で生き延びて来たとはいえ、
私としては共感覚よりも理不尽さを経験する。がしかし、こちらには"変位"が存在しない。
どういうことかと言えば、補助手段がなければ文字の歪み・滲みの具合が一定ということ。
そして、脳機能としても(恐らく)共感覚より解り易い話なのだろう、障碍の姿はシンプルだ。

これに対して共感覚というのはかくも"気紛れ"な役柄であり、ある文字が色だけなのに、
他の文字には空間性が伴い、味が付いていたりテクスチュアも具わっていたりするのだ。
無論、或る共感覚者には同じ文字体系に"同じ"タイプの共感覚質が感じられるだろうし、
他の共感覚者は、私と同じく"多様性"を見知るのかもしれない(後者の方が多いと思うが)。
しかし一人として完全に同じ共感覚体験をしない点では、共感覚はカメレオン同然である。

類似性は無きにしも非ずだが、各共感覚者が抱える問題とて常に"同じ"だとは思わない。
ある共感覚者にとっての"快感"が他の共感覚者にとって耐え難いことだって在るだろう、
言葉の上で「同じ」であることが、体験でも"同じ"とは限らない(もちろん同じでも良いが)。
一個人の中でも多様性があるだろうし、個人間でも差が存在するということ。とどのつまり、
共感覚者にとって相応しい知覚の指標もどうやら無さそうだ、と。別に悲しいことではない。

結局共有出来ないのなら、共感覚者は孤独なままに過ごさねばならないのかと言えば、
決してそういうことではないと思う。いろいろな知覚があるという"掟"さえ知っていれば、
お互いの過ごし易さに早く近付けるのではないか。たまには常識を破壊するのも悪くない。
ほんのジョークだが、キーボードで共感覚と心行くまで打ってみたまえ、とでも言い残そう。
共感覚者がKY呼ばわりされる理由も自ずと分かる筈。彼方のKYは何色に煌くだろうか?

Is het altijd donker voor jouw?
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  1. 2009/09/24(木) 00:03:33|
  2. 共感覚/synaesthesia
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178773

Author:178773
ある共感覚者のひとりごと。

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