seek for sounds, step into forms...

* * * * * 色とともに生きる共感覚者から * * * * *

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logical dumping Ⅲ

ふとした瞬間に思い返すことがある。なぜ、人は目の前の人間と同じ言語を話すのか?と。
社会的な生物だからさ、だけではあまり納得の行かない結論となろうか。しかし、それが現実。
これまで頭の中で三種類の色合いを生息させてきた私の頭は奇妙な疑問に多くぶち当たる。
我が物顔で自分たちが話す言葉が、一瞬のうちにどこか遠くに浚われたら人々はどうなるの?
自らまた新しい言語を作ろうとするだろうか?ある程度無意識になると、想像できない話だ。

私個人の経験からすれば、共感覚は人間の言語生成にはあまり関係がないように思うのだ。
言葉は本来、相手と対話するために作られたのではなくて?無論、これに絶対的結論はない。
対話するためではなく、自分個人の楽しみのために言葉を活用するのは誰しもあるのだから。
他者と関わることそれ自体に難しさを抱えていれば別軸の論理も在って然るべきことなのだが、
総ての考えは複合的条件の中で生まれ、形を変え、受け継がれて行くことなのかもしれない。

同じ音や形の共感覚を感じている共感覚者に出会えたことなどないのだから、況してや、
社会集団の中でお互いの共感覚を混合しながら新言語を作っていくことなどできただろうか?
我先に、と自分の領分を示すナルシストが言語を作った、となればそれは圧制に他ならず。
仮にそのような言語新作をしたところで、流行が廃れるか、自然淘汰に遭うものだろうし。
どんなに歴史を振り返ったとしても、人間の造った記憶史が殊の外脆いのは言語史も同様。

思うに、言語生成に関わるのは共感能力の方だろう。自分のAが他者にとってBであった時に、
我々はどんな反応を示すだろうか?Aに間違いないと言い張るか、またはBを受け入れるか。
子どもが言語を学ぶのは一対一の機械的対応化のメカニズムもあろうが、成人以上の集団で
新たな言語を対話や表現のツールとして用いるのとなれば、意識的受容の問題となるはず。
社会的言語とはそういった関係性の中で培われて来たものであり、独断的には興らない。

不思議なものであるが、外国に住む外国人同士の対話の仕方を見ているといろいろ学べる。
自分の話すのと同じ言語圏の人間に出会うと少数派の外国人は自国語を使って対話する、
小さい頃住んでいたオランダではどこの国から来た外国人も同じ習性があったと覚えている。
国籍数で比較したら、日本など足元にも及ばないほどの多文化国家で当てはまったことは
日本でも同様なのであろうか?ムラ社会の発達した日本ではどうにもそれだけではなさそうだ。

私自身の習性を見返してみれば、小さい頃は上手く使い分けていたのか?子どもだから、
これは相当意味を持つことであるが、機械的にその場の言語の種類を見極めていたと思う。
成人してからの方が外国での身のこなし方に逆に困ったのだから、年齢とはおもしろい。
色相で言語を当てる、こういうことは共感覚をより強く意識すればできるものではあるのだが、
共感覚を持たない兄弟が私よりも器用だったことからするに、単なる年齢的な事象にも感じる。

相手の表情を見ていれば、こちらの話している言語が分かる・分からないは自ずと判断でき、
場合によっては不快な表情をしていることもある。その良し悪しも考えずに突き進むというのは
どこの国に生きていてもあまり心地良いものではない。国際理解とはかくたる問題に他ならず。
目での会話を重視するよりも、お辞儀と美辞麗句で話が済んでしまう文化は時として恐ろしく、
本当の意味での他者理解がこの国の中で中々進まない理由もそこにある、と思ってしまう。

相手の感情を読み取る作業と言語を理解する作業、これは別世界にありながら交点を持つ。
そう、かなり多くの交点が存在するからこそ他者理解は難しいし、味わい深いものだと感じる。
建築のプロセスでは立ち止まるべき箇所で対話を多く重ねる。文字通り、折り合いを付け、
辻褄が合うかどうかを確認していくということ。論理の道筋をはっきりさせることは必須である。
相手が求めている言葉の色ではなく、お互いのヴィジョンにある光を探し求めている訳だ。

See you there, then
  1. 2008/11/06(木) 22:44:47|
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