seek for sounds, step into forms...

* * * * * 色とともに生きる共感覚者から * * * * *

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思考の生命をつなぐ

痛みからの解放、これを待ち望むことの意味を知らぬ人はそう多くはないことと思うのだが、
この事象も共感覚同様にして主観的なものなのだと、近頃は尚のことよく感じるのである。
物理的な痛みも、心理的なそれも自己と他者の知覚方法の違いでブレを持つものなのだ、と。
苦痛の多過ぎる生活でも感覚は麻痺するし、何の問題もない状態でも人は何かを忘れ行く。
これが他者理解のみならず、自己理解にも大きな影響を及ぼす事柄なのは間違いないか?

常日頃、痛みから解放されることなく生きている今の私にとって自分の不完全さに学ぶことは
殊の外多いものである。物理的な弱さによりもたらされる心理的な崩れはいかにして生じるか。
このバランスをあたかも他人事のように眺めている自分にどこか恐ろしさを感じることもあるが、
ふとした瞬間に、これが共感覚に彩られた固有の思考風景によるものだと気付かされるのだ。
整然とした色の重なりと、弱さを露わにした色の混ざり具合。その差異が歴然と見えてくる。

同じ過ちを決して犯さないような理想的な人間では決してないが、過去を色に還元しながら
私は今ここにいるのではないだろうか?色は頭の中だけにあるので、全くの空し手ではある。
しかしながら、あれらの無数の色にどこか重みを感じることがあり、"無"ではないということ。
共感覚の世界にはこの重みのある何かがあると自覚するのだ。人は何をもってして人となり、
過去の記憶を呼び覚ますことが出来るのであろうか?時として疑問に思えて仕方ない。

仄暗いオレンジ色の洞窟に自らの手を差し入れて、思い出を取り出す時の言葉の変化。
突き抜けるような言語の違いが、海を隔てることなく自分の頭の中に居座ったままなのも、
記憶にすべて色が付いているからである。これは嬉しいことでも、苦しいことでもない。
ただずっとそうだったから、これを疑うことが許されないだけで、私個人にとっては普遍だ。
そうではあっても、現に知覚する物理的な痛みは色があっても何とか回避したいと思う。

恐らくは、脳内の同じ機関で知覚されている色彩ではあるのだが、その種は多様である。
文字や数字に感じる色彩も、音楽の流れが奏でる景色も、痛みが発する色もそこに混在し、
それに加えて外界の物質に知覚する彩りもある。機械的にすべてを処理する脳の中では
果たしてこれらに厳密な違いはあるのだろうか?今の私からしてみれば、違いはなさそうだ。
片頭痛発作中は、好きな音楽でさえ耳元で狼の雄叫びを聴かされているようなものだから。

頭が痛みを覚えているということは、明らかに脳が異常を訴えている状況ではあるのだが、
上手く働いている脳と非常時の脳の違いとはいったいどこにある?思うに、これの背景には
フィルタリング機能が働いているかいないか、その程度の違いしかないはずである。
とはいうものの、共感覚そのものにはこういった"欠陥"があるとも感じられないのであり、
この現象には、各々の文字に固有の色分けが為されているような"几帳面さ"が生きている。

と、痛みで朦朧とした我が脳ミソはしばらく考えていた。明日にはあれら痛みの色たちに
死んでもらおうではないか!とにわかに苛立ちを覚えながらも、立ち止まって構えている。
いつ止むとも知ることのない長いトンネルの中で無数の星が降って来る様を眺めつつ、
またも私は痛みの海に再会することとなろう。他者の曲解によってもたらされたこの痛みが
過去の色となるにせよ、現在形で在り続けるにせよ、共感覚の色はこの命とともに在る。

Antwoord alst u blieft!!!
  1. 2008/11/16(日) 14:04:25|
  2. らせん と じかん
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