seek for sounds, step into forms...

* * * * * 色とともに生きる共感覚者から * * * * *

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ハコを出て向かう先は

共感覚と建築について。これを語り始めれば、幾ら時間が在っても足りないはずだ。
私の中で主観的に繋がる事象から学術的・技術的セオリーに至るまで話は尽きない。
これらの深い結び付きを、私は一生涯掛けていったいどこまで証明出来るだろうか?
仮に証明するのであれば、何を以ってして示す?一見して未開の領域とも思えるが、
果たして現実はどうなのか?一歩踏み入れてみれば、水の生温さも伝わって来よう。

言うまでもなく共感覚は主観的な知覚形態であり、"社会的"とは言い難い感覚でもある。
共通項から構築していく建築とは大よそ懸け離れているがゆえに、これらは"縁が無い"
と早々に結論を放ったとしても、一般論としては何等問題ない。がしかし、空間は叫ぶ。
空間知覚に関して、ヒトはどこまで言語を操り切れているだろうか?総ての感覚器官と
言葉が上手く連動している人間はほとんどない。感性は静寂の中で息をし、働いている。

3次元ないし4次元空間で起こる種々の現象を具に観察する、このプロセスなくしては、
建築も都市も構築出来たものではないが、共感覚への洞察も同様の行為に他ならない。
完成品としての空間を批評するのとは幾許か矛先が異なる。元来、現象の連続体が在り、
それらが積み重なっていて初めて我々は世界を認識するのではないか?そうであれば、
連続体としてのハコなり道なりを解体するのも良い。暫し全体性に別れを告げてみよ、と。

何もこれは廃墟や壊れ掛けの空間に目を向けると言う意味ではなく、単に要素還元する、
そういう趣旨だろうか。廃墟は廃墟で既に完成品なのであり、あまりにも複合的な空間。
ある種"おもしろみ"に欠けたディテールを見続けていれば個々の成分に新旧の差はなく、
ただ単純にそこに存在する実態を眺めていることにも気付く。共感覚の知覚も同様である。
文字列の色彩世界、風味のある旋律、"雑多な"感覚を足し合わせてこそ生活が成立する。

建築空間における"部分と全体"は、ポストモダンの時代を待たずとも存在して来た論題。
エンジニアリングの歴史として紐解いていけば、職人たちは批評家よりも先にそれを知り、
技として感じていたと分かる。現代の欲する"ファサード"の浅はかさ、一度反省しても良い。
ただ知覚する、という普遍的行為なくしては右も左も分かったものではなく、言語としての
主語・述語を失ったかのような空間認知の仕方は別段特殊な事態でもあるまい、と思う。

共感覚を建築に落とし込むと見掛けや理論が"ポモっている"と思われるのは必然なのか。
社会的に通用する"共通感覚"とはその程度か、と私はここで溜息をつきたくなるものだ。
そもそも、"未完成の"知覚状態として共感覚の現実を示そうとすれば、共感覚自体は
言語化・空間化された時点で虚構に成り代わる。断片として在る知覚が結局は構築され、
パラダイムシフトを経ない限りは表現もされないし、他者にも伝わらないということだろうか。

どこかで"負け"を認めた自分に気付く部分も在るが、あくまでも意匠的な話に留めたい。
意匠論と距離を置き、知覚状態を造り出すヴェクトルを探し求めるならば光も見えようか。
元はと言えばマイノリティの知覚現象である。所謂、バリアフリー空間の計画においては
個々の知覚パターンを検討するが、ここでマイノリティを"部分"に押し遣るのもえげつない。
純粋に世界を感じる、これは語るより前に身体で体験するのみと心に焼き付けておこう。

Ik houd dat donkerheid
  1. 2009/07/12(日) 00:54:07|
  2. 数 と くうかん
  3. | コメント:0
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