seek for sounds, step into forms...

* * * * * 色とともに生きる共感覚者から * * * * *

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

地下世界からの主張

文字や言葉の感じ方には、人口の数だけ方法論が存在するのだと私は常々感じている。
何もこれは共感覚的な意味合いだけではない。書き方、読み方、使い方・・・言語は無限だ。
しかしながら、普段の生活の中ではこの"不都合な"現実の姿を見過ごしてしまうこともある。
というのも、人間同士の対話は共通項を当てにしなければ成立しない。相手にどう伝わるか、
これを考え始めると、途方もない宇宙の果てに飛ばされたかのように錯覚することもあろう。

この世の中に、自分の操る言語表現が絶対的で完璧なものだと思える人はいるのだろうか。
当然ながら私はこれと正反対の地点から世界を眺めている。そう、"絶対的"に自信がない。
それなので、こうしてブログを書いていながらも自分の文章に対する愛着は一向に持てず、
不確かな共感覚の感触を頼りにした文章が表面では成立していることが不思議でならない。
言うなれば、言語に関して自己愛がなさ過ぎる。かと言って表現を止めようとも思わずにいる。

小さい頃からずっと文字が読み難かったにもかかわらず、なぜ最近まで沈黙していたのか。
例えば、他者の書いた内容と自分の思考・経験することとの関係性が理解出来なかったり、
空間的に感じる自分の考えを二次元世界の文字に落とし込むことにいつも難しさを感じる。
要するに、私は知識を基に自分の感覚や障碍を認識出来ずに過ごしていた訳なのであって、
それを言葉に出来たなら、苦労という苦労もなかったかもしれない。偶然、且つ必然とはいえ。

そもそも、ディスレクシア(読字障碍)という事態の説明そのものが未だに私はしっくり来ない。
なぜなのか。文字が"正常に"見えている人の視点からの説明がほとんどだからだと思う。
後天的な疾病や片頭痛などの一過性の症状によって文字が読み難くなることを参考にして
初めてこの障碍の実態が世に知れ渡ったことからするに、生まれ付き読み難く、成長しても
ずっとその状況が変わらない人にとっては、訴える方法が最初から存在しないとも思えて来る。

私からしてみれば、時々読み難くなる程度のディスレクシアは距離感を覚える世界と感じる。
決して大袈裟なのではなく、落とし穴の中から上に広がる空を眺めていた私からしてみれば、
地上の世界も見知っている人々は別世界の住人と思われる訳である。果たしてどうだろうか。
言わずもがな、共感覚者が自分の共感覚を認知するまでの期間も同じような事象かと思う。
無論、共感覚は感じるもので、出来る・出来ないの話ではないがその窮屈さは似ていよう。

大方の人間には文字が整然としていると知ってから、共感覚の見え方に興味を持っている。
他の共感覚者との交流や国内外の文献と通してそれはたくさんの事実を知ることとなったが、
あまりにも自分の文字の見え方に一般性がないことに、正直、驚かずにはいられなかった。
大きな発見だったが、一時は自分の感じる文字の色が本当に共感覚なのかと疑ったほど。
一言で言えば、私は色の道草を喰って識字のプロセスで寄り道し過ぎているのだろうと思う。

もう今となっては共感覚者同士で知覚形態が違っていると知っても、そうは動揺しない。
寧ろ、いろいろ在ると分かった方が嬉しいし、思考の手段にも幅が生まれて来ると感じる。
元来、人間が創造的な素質を兼ね備えていなかったらどれほど人生つまらなかったことか。
幾つ在っても現実は現実。世界の認知の仕方を在る・無いの二項対立で捌けるはずがない。
言語に在る相対性を忘るべからず、そんなことを文字の共感覚が我々に語るのではないか。

Wie, wat, waarom?
  1. 2009/07/17(金) 00:45:17|
  2. もじいろ おといろ
  3. | コメント:0
<<塗りムラの姿は隠されるのか | ホーム | マイノリティを生きる意味>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

178773

Author:178773
ある共感覚者のひとりごと。

カレンダー

04 | 2017/03 | 05
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。